第1回日中私立大学学長シンポジウムを振り返って |
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2017年8月25日、第1回日中私立大学学長シンポジウムは、東京市ヶ谷の私学会館において滞りなく開催されました。 |
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集合写真 |
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中国からは、中国職業技術教育協会副会長の兪仲文教授および上海教育国際交流協会会長の姜海山博士が団長副団長として、10校の私立大学とともに来日され、また日本側からは20校近い大学の学長先生方が一堂に会し、進行するグローバル教育、国際化に私立大学は如何に対応していくべきかについて討議が進められました。 |
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中国職業技術教育学会副会長 兪仲文先生 |
上海教育国際交流協会会長 姜海山先生 |
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両国の高等教育交流は日増しに頻繁さを加えてはいますが、私立大学が交流の主体となるのはこれが初めてのことでした。日本の私立大学は、高等教育の普及に、特に経済強国化、科学技術強国化に重要な貢献をなしました。日本全国7百数十校の大学中、私立大学は6百校を超え、77%を超えるまでになっています。一方中国では、私立大学は700校余りで、全大学数の28%前後です。ほとんどが1990年代に創設されたもので、歴史は短いながら、中国の高等教育の多様化と国民の教育に対し増大し多元化する要求に合わせ、重要な役割を担っています。 |
中国の私立高等教育の立ち位置は社会のため職業技術人材を養成にあります。私立高等教育の国際化発展はまだ日が浅く、基礎は相対的に弱く、さらに多くの経路を取って国際交流を増強しなければなりません。一方、日本の私立大学は日本経済の高度成長のため多くの職業技術人材を輩出し、日本は世界で最も早く大学国際化戦略を打ち出した国であり、また人口老齢化と少子化の問題が差し迫っていて教育資源の過剰という現象にも直面していくことになります。第1回シンポジウムでは、大学間双方の理解を深め、トップの相互訪問や専門分野での協力、教授間交流、留学生派遣などの面で一定の共通認識に至りました。 |
シンポジウムでは、著名な「光触媒の父」、中国工程院外籍院士でもある東京理科大学学長の藤嶋昭先生および岩手県立大学前学長、元国連大使の谷口誠先生にご出席、ご講演を賜りました。中国大使館教育処からも喬頴女史が祝賀に駆けつけてくださいました。 |
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東京理科大学学長、著名な光触媒の父、
中国工程院外籍院士 藤嶋昭先生 |
元国連大使、前岩手県立大学学長 谷口誠先生 |
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主催者挨拶は、日本側から東京都専修学校各種学校協会会長、ハリウッド大学院大学学長の山中祥弘先生が、中国側からは上海市私学教育協会専門家委員会副主任、上海建橋学院創立学長で現副理事長の黄清雲先生が述べられました。山中先生は日本の職業技術人材養成の方法と目標について深い内容を易しく解説してくださり、中国側出席者も深く理解するところがありました。黄先生は中国および上海の私立大学の現状を詳細に紹介してくださり、日中双方に、交流を強め、協力を推し進めましょう、と呼びかけました。 |
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東京都専修学校各種学校協会会長、
ハリウッド大学院大学学長 山中祥弘先生 |
上海市民弁教育専門家委員会副主任、
上海建橋学院の創立者兼学長で現在の副理事長 黄清雲先生 |
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午後の学長交流でこのシンポジウムは最高潮を迎え、日中合わせ10校から学長が本シンポジウムのテーマを巡って、それぞれ自学の国際交流業務を紹介しながら協力を進めていこうという意思を強く表明されました。最後に帝京大学と上海工商外国語職業学院の協定締結式も行われ、実質的にも日中大学間の交流と協力を推し進めることとなりました。 |
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